こんにちは!ハーモニーです。
こんにちは!ニックです。
【音感】って知っていますか?
【音感】は、耳で今ドを弾いているのか、レを弾いているのか、鍵盤を見なくても聴いただけで分かる
音の感覚のことです。ピアノや他の楽器を演奏する上で、音感があるとよりラクに演奏することができます。
ピアノの勉強を始めたばかりの時には、鍵盤を見て楽譜を見て、、どちらも見るので楽譜のどこを読んでいたのか見失ってしまったりします。ですが慣れてくると、鍵盤を弾く手は徐々に音の配列の感覚を覚えてパソコンのブラインドタッチのように、鍵盤をさほど見なくても弾けるようになっていきます。
しかしその代わりに、耳で音が合っているのかも同時に聴き分けれるようにならなければいけません。
音を聴き分ける耳はピアノの練習過程で自然と身についていく場合と、そうでない場合があります。
個人差や、年齢、ピアノの練習量の差も関係してくるので、音感トレーニングを別で行うことをオススメしています。
絶対音感と相対音感
音感には、相対音感と絶対音感があるんです。
相対音感てのは簡単に言うと、音の並び(ドレミファソとか)を聴いて音の高さを比較して
音を把握してる状態と言えます。大人の方でも訓練したら身につけることができます。
それに対して、絶対音感は無作為に弾いた1つの音が何の音か把握できる状態と言えるかな。
他の音の高さと比べなくても何の音か分かります。6歳頃までにトレーニングを始めると絶対音感が身に付きやすくて、大人になるほど身に付きにくくなってしまうみたいです。
生まれながらに絶対音感を持っている人もいるけど、訓練して音感をつけていく時には絶対音感と相対音感が混じって身についていくような感じになるかな。なぜなら学校教育などで階名唱(ドレミで歌うこと)は相対音感を付けることに繋がるからです。
絶対音感をつけるためにオススメのメソッド
私のピアノ教室で、子どもの生徒さんに対して行っているのが、
江口寿子さんの絶対音感メソッドです!
約340ページに渡るトレーニングの詳細が書かれた本があります!
江口寿子さんの絶対音感メソッドはざっくりと次のような流れでトレーニングしていきます。
① 様々な和音の響きを色で教えます。(例えば【赤はドミソ】【青はシレソ】)
最初は赤色の響きを覚えるように、トレーニングを進めます。1日で覚えようとせず、最低2週間は時間をかけて耳に響きを定着させます。
先生:ピアノで和音のドミソ〜を鳴らして
「これ何色かな〜?」
生徒:赤〜!
② 赤色の響きを覚えたら、今度は青色の響きを覚えながら、赤と青2色の色の響きを聴く訓練をします。ここでももちろん定着させるのに最低2週間ほど時間をかけます。
③ 2色の響きを覚えたら、また1色新しく覚えて覚えた色全てを聴き分ける(音の高さで聴き比べる訳ではありません。)というトレーニングを繰り返していきます。和音の色は習得する順番も決まっており、全部で14色あります。
④ 14色の響きを覚えた段階で、次にそれぞれの色の和音の構成音を教えて、和音を弾いた後に和音の構成音を1音鳴らします。(ここでも、構成音のどの音を鳴らすか覚えやすい順序があります。)
先生:和音ドミソを鳴らす
「ジャーン(ドミソ)」
生徒:「赤ドミソ〜」
先生:続けてドミソの中のソを鳴らす
「ソー」
生徒:ソ〜
⑤ このように単音を聴き取れる耳を開発していきます。単音を聴くトレーニングに入ったら、階名唱も取り入れます。
⑥単音が全て聴き取れるようになった後も、トレーニングをしばらく続けてください。
音感トレーニングで気をつけてほしいこと
注意点が本にはたくさん書かれていますが、その中から特に注意してほしいことを書きます。
・ピアノの調律メンテナンスがしっかりされていることが重要です。狂った音を聞いて覚えると混乱してしまうからです。繊細な耳を持っているお子さんは、家のピアノと教室のピアノの響きの少しの違いで混乱してしまうケースもありました。
・なるべく毎日トレーニング時間をとってください。スムーズに覚えていけるようにするためには、子どもさんはもちろん、親御さんの協力が必要です。
・トレーニングをさせる側の先生や親御さんは、和音の音を【高さ】で聴き比べさせようとしないでください。子どもが明らかに高さで比べてしまってる場合も響きに注目するように声がけをします。
・【これが1番の注意点です!!】和音がなかなか当てられないとトレーニング自体が嫌いになってしまうケースが多いです。一番大切なのは、間違ったことを伝える時に嫌な顔をしない、むしろよく聴き取れている時褒めすぎても、間違えた時に褒められないことがショックに繋がってしまいますので、淡々とトレーニングをこなすこと、または楽しい気持ちで取り組めるように工夫をすることが大切です。
家で毎日トレーニングするのは、本当に大変なんだよね。。。
そうなの。私もずっと何かいい方法がないかと何年も考えていました。
ピアノの生の音でトレーニングをするのがベストなのですが、途中で挫折しないようにスムーズにトレーニングを続けられる環境を作ることが大切だなと思ったんです。
そして、ついに頑張ってプログラミング教育で有名なスクラッチで音感トレーニングのゲームを作ってみました。
子どもが一人でトレーニングすることができます。
お母さんがお料理してる時も、やりたいと思った時にトレーニングできていいね!
よかったらYouTubeで紹介しているので、概要欄から実際にスクラッチのゲームを体験してみてください。
これを見て、まずは音感トレーニングについて興味を持ってくれたら嬉しいな。
江口寿子さんの本には、トレーニングがうまく進まない時の対処法がケースバイケースでたくさん紹介されています。親子で取り組んでスムーズに音感がつけばよいですが、壁にぶち当たることもとても多いので、本をしっかり読んでトレーニングを行うか、このプログラムの実践経験のある先生のもとでトレーニングを行うのが安心です。
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